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漫画アニメラノベの感想を書いていく。注意書きがない場合はネタバレ無しです。

『我らコンタクティ』感想

【ロケット】はよく男のロマンとして語られるものだと思う。 この作品は、そんなロケットに思いを託す二人の話だ。

ストーリーは、主人公の女性が会社の上司を毒づくところから始まる。 小学校時代の同級生の男と不意に再開した彼女は、印象に残っていた小学校時代の思い出を一方的にまくしたてる。 言葉の少ない同級生に対して、よく喋る人なのだろう。そんな彼女が、同級生が見せたかったという自作ロケットの燃焼実験に対して言葉を失っていたのが印象的だった。 同級生の彼の周りにも、人間関係のしがらみであったりとか、打ち上げを阻止しようとする警察など、世の中の不自由さが存在する。 そんな世知辛さを振り切ってロマンを追い求める二人の姿に、中盤からはこちらもつい熱中させられてしまった。

演出としては、作品全体を通して、光と効果音の描写が印象に残った。作中には、暗い現実からの逃避としての光というものが多く描かれている。そんな中で一際大きな音を出しながら強い光を放つロケットにはロマンが詰まっていたと思う。

試し読み

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我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

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